認知療法が最初にありました
認知行動療法とは、認知療法に基づく技術と行動療法に基づく技術を適宜組み合わせて行う療法で、認知と行動に働きかける技法の総称です。
行動療法
行動療法-1
新行動S-R仲介理論:パヴロフの条件反射理論とワトソンの学習理論を基礎として、ウォルビやアイゼンクらがまとめた技法。系統脱感作法、エクスポージャー法、曝露反応妨害法、フラッディング等がある。
行動療法-2
スキナーなどによるオペラント条件づけの理論を背景とした技法。応用行動分析
また、シェイピング法やトークンエコノミー法などの技法も開発されている。
認知療法
A.T.ベックによって開発された、考え方のスタイル「認知」を治療の標的とし、その変容を通じて情緒面・行動面の問題の解決を図っていこうとする技法。またエリスによる論理情動行動療法やマイケンバウムによるストレス免疫療法なども認知療法の近縁である。
以上のような技法を適宜組み合わせて行うのが近年の認知行動療法とされる。またここに、身体への介入技法の呼吸法、リラクゼーション、マインドフルネス、等各種技法が加えられる。
心理職は、様々な技法を身につけ、施行し、評価し、修正していく力を求められる。
第三世代認知行動療法として、マインドフルネスストレス低減法、マインドフルネス認知療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー等の技法も開発されている。マインドフルネスは仏教や禅など東洋文化の流れを取り込んだ技法で、上記はその発展系の技法であるが、英米発である。